ブログパーツ ばるさん 2010年11月26日






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【戦国ファンタジア小説】 炉に棲む日々。

ここは炉、生産鍛冶職人の溜まり場だ。

鎧鍛冶、刀鍛冶、鉄砲鍛冶。
戦闘では役割も違う、場合によっては徒党枠を奪い遭う。
だが、炉の前では平等。みな同じ職人でしかない。

重量オーバーになって困っている奴がいたら代わりに持ってやるし、
職人仲間の奴が標準値の1、6倍に近い一品ができれば、鍛錬の出来を我が事のように一喜一憂する。
それが生産職人同士の暗黙のルールってもんだ。

俺は刀鍛治。主に棍棒を叩いている。
単純に攻撃の数値が高い。それだけの理由で棍棒職人を選んだ。
正直な所、赤字生産。狩りやモバイルの利益をつぎ込んで生産している。

儲からないのに何故か作り続けてしまう。
なんでなんだろうな。わからない。
理想の棍棒を自分の手で作りたいそれだけなのかな。

さすがに毎日棍棒を叩いていると、手間も時間もかかるし、破産する。
平日は太刀で済ませて、土日に納得のいくまで生産し続ける。そんな日々だ。

今日も日課の太刀ノックを済ませてログアウトしようかと思っている時の事だった。

「なあ、もう生産をやめようかと思うんだ」
「あ、ミス」

隣で生産している職人の一言。
どうやらチャットの切り替えをミスって誤爆したらしい。

直接は話した事はないが面識はある。それなりに名のある武器職人さんだ。
そんな人が生産を辞めたい?
老婆心だとは思うものの、ついつい気にかかってしまい、彼に対話をしてしまった。

彼はこう答えてくれた。

「いやね。PS3版のプレミアムパッケージを購入すると、高性能な武器が特典として付いてくるらしいんだ」
「その性能を見て、武器を作るのが馬鹿らしくなってしまったんだ」
「忠義装備はまだ我慢できた。だがな、これだけは堪忍の尾が切れた。ウェイトマイナスだぜ?」
「そうそう作れない装備品をパッケージの目玉にするとか、職人を馬鹿にしている」
「すまんな。愚痴ってしまって・・・、PS3版はがんばって売り出したいようだし、
目玉は必要なんだろうけどな、だが、プレイヤーの生産品がゲームの経済の中心だと思うんだよ」

それ以来彼を炉で見かけなくなった。
検索するとたまに青表示を出しているのを見るからログインはしているようだが・・・。

今の生産事情はあまり職人にはやさしくはない。職人仲間がどんどん減っていく。

それでも、俺は今日も太刀を叩き続ける。
何故かって?彼がもしも炉に戻ってきた時、誰も居なかったら寂しい思いをするだろう?


*今回の話はあくまでも二次創作による短編小説です。事実を元にして再構成したわけではありません。

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[ 2010/11/26 06:26 ] 【創作】 | TB(0) | CM(8)





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