ブログパーツ ばるさん 2010年05月06日






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【戦国ファンタジア小説】 私は、「宮司」神主だ。

私は、「宮司」神主だ。

祭祀を司る神主の家系に生まれた。
「気合」をはじめとする韻はお手の物。弓の扱いも得意だ。詠唱付与は苦手かもしれない。
「神道大学」を主席で卒業すると、「拠点戦」で勝敗の鍵を握る「旗大将」殿の配下に抜擢された。

私は抜擢の一報を受けると、動揺のあまり足を踏み外し、階段から転げ落ちた。
痛いはずなのだが、微塵も痛みを感じることは無かった。
大人気ないと妻と3歳の息子に笑われた。
これを喜ばずして、何を喜べばいいのか。
「旗大将」殿の配下にはわずか8名しか選出されない。
これ以上の名誉はないのだ。
狂人とも似つかない叫び狂う私の姿を妻と息子はあきれるように眺めているばかりであった。

2010年の3月に「テストワールド」にて「拠点戦」が先行実装される事となった。

我々8名はプレイヤーに引っ張りだこで大忙し。
あまりの激務に弓が悲鳴を上げ、弦が擦り切れてしまうほどだった。

同月の24日、新章「新星の章」が本サーバーに実装された。
ところが、どうしてだ。
本サーバーに実装されると私はプレイヤーに同行させてもらうことがめっきり無くなった。
連れて行かれるのは「武者」の奴が多い。

彼と私に何の違いがあるというのだ?

わからない。わからない。誰か・・・・教えてくれ。

私は栄誉を求め、死力を尽くし、戦いたいのだ。

何もせず、手持ち無沙汰に自陣の中で「拠点戦」は終了することも珍しくは無くなった。
やりきれない日々を過ごしていると、妻と息子から荷物が届いた。新品の弦と矢だった。
弦と弓の梱包されていた箱は綺麗に包装され、息子が書いたと思われるメッセージカードが添えられていた。
そうか、今日は私の誕生日だったのか。空虚な日々に月日の経過も忘れていたらしい。

「たんじょうびおめでとう。ぼくはおおきくなったら、パパみたいな宮司になるんだ!」


嗚呼・・・・・息子よ。すまない。
私は・・・・・・・・・・返事は書けなかった。


終。


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